注意欠如多動障害(ADHD)
どんな病気?
詳細な原因は不明ですが、大脳にある前頭葉の機能調整に偏りがあること、脳内の神経伝達物質(意欲・興奮に関わるノルアドレナリン・ドーパミン、抑制性に関わるセロトニン)の不足によって症状が出ると考えられます。
不注意さ、多動性、衝動性が認められます。全てを満たす必要はなく、幾らかの特徴が12歳以前に2か所以上で、優勢に認められることが診断に必要となります。

症状の例
- 長時間座る必要がある時
モゾモゾして落ち着かない - 注意が持続せず、
頻繁に気が散る - 人が話を終える前に会話を遮る
- 作業でよくミスをする
- 計画性を要する作業に
作業の順序だてが困難 - 用事を忘れる
- 衝動買いが多い
- 何かに駆り立てられ過度な活動
を始め止める事ができない - じっくり考える重要な事を
引きのばして避けたり遅らせる
治療方法
診察、カウンセリングを通じて、困りごとを軽減するため、ご自分に合った環境調整、対処法、スキルを身に付けるような精神療法と、ADHDに適用がある薬物療法を中心に治療します。それにより、うつ病、適応障害などの二次障害を予防することに繋がります。